オチもなく、特に意味もない超SS。
夢主でてきません。そしてぶっつり切れます。
「つーかよ沢田ー、同中の奴がこんなに固まって入学とかするもんかね?」
いきなり話を振られ、オレは教科書から視線を外した。
物凄くだらけた格好で椅子に座っている担任(国語教師の癖になぜか白衣なんだよなあ)は、明らかにオレと、オレの周囲を見ている。
彼はじゅじゅじゅと、音を立てて、手にしていたいちご牛乳を飲み干すと、ぽいっとゴミ箱に放り投げる。結構距離があったのに、綺麗な放物線を描いて見事に入った。
彼は、自習の監視という役目をどこかに忘れているのではないかと思う。
でなければ、教室内でジュースを飲みだしたりしないだろう。いくら生徒が騒いでいても、文句言わないし。
「願書出す時とか、なんも言われなかったわけ? ほら、あるじゃん、『同じだと倍率上がるから、別の学校に行きなさい』的なの。しかも沢田とつるんでる奴、全員が中学からの友達なんだろ?」
「え、はい……。けど、願書提出とか受験とかは別に何も言われてません」
「ふーん。そんな事もあるんだな。っつっても、俺ぁ教師になりたてだし、知らねえだけかも知れねえが」
たぶん、普通はそんな事はない。同じ中学から5人も6人も同じ高校に願書を出したら、バラけろと言われると思う。
けど、仕方がないんだ。ファミリーはひと固まりでいるのが当たり前だっていう、リボーンのお達しなんだから。
オレが知ってるだけでも、水面下で色々とやらかしていたし。
今更、高校への影響位で驚かないけど。
「そいうえば、先生こそ……中学の時からの生徒が、結構いるみたいですけど」
「あー、鬱陶しいけどなあ、しょーがねーだろ。俺、生徒選べなないし」
「どっちが鬱陶しいんだ、この甘党天パ野郎が」
「うっせえぞマヨラー! 今日もマグネタイトで口がいっぱいですか、あぁ!?」
「マグネタイトってなんだコラァ!! オレは土方だ!!」
「マグネタイトはマヨネーズの別名だろ知っとけコノヤロー」
「オレの名前は無視か!!」
ぎゃんぎゃん生徒と言い合う坂田先生。
…………このクラスにいると、オレや獄寺くん、普通に見える気がするから不思議だ。