もともとマンガにしようと思っていたネタ。
そのせいで奇妙に短い。
そして尻切れとんぼ。
(スネーク+オタコン+夢主)
フィランソロピー本部。
ソファでコーヒーを飲んでいたスネークは、
「スネーク見て!」
声がかかった方向に首を向けた。
「マリア、どうした」
「オタコンにタグ作ってもらったの!」
タグ。つまり、ドッグタグ。
氏名、生年月日、性別、血液型。
また、所属軍、階級、認識番号、宗教などが打刻される認識票。
シルバーのそれを首から下げているマリアは、とてもにこやかだ。
そんなに嬉しいものだろうかとスネークは思う。
「女ってのは、宝石だの……なんというか、もっと綺麗な物の方が喜ぶものじゃないのか」
「そうなのかな?」
マリアは首を傾げる。自分はこれで嬉しいからいいのだと、軽く言い放つ彼女。
そういえば、彼女もあまり女らしいとは言えない性格だった。
話を聞いていたオタコンが笑う。
「宝石なんかより、こっちの方がずっといいよ。なんたって、発信機と盗聴器がついてるんだからね!」
ぴしり。
その場の空気が固まる。
ただひとり、オタコンだけがその空気に気づかない。
「だからどこにいても、マリアの事はお見通しさ!」
マリアは眉根を寄せた。
「……なんか不愉快」
スネークが怒って
「外せ!」
言った。