なんとなく考えただけなので、突っ込みはいれてはいけません(笑)
サイヤ人なカカロットです。悟空じゃなしに。だから口調が「オレ」。悟空口調は若干残りつつ、性格は明るめでいくつもりですが…ど、どうだろ。
カカロット18歳、夢主17歳位で。
完璧パラレル。ついでに名前変換できませんが、それでもよければどうぞ。
(カカロット×DB悟空夢主)
ばちん!
ある種の軽快かつ痛快な音と一緒に、まりあは、己の手の平がじんじんするのを感じていた。
今しがた引っ叩いたその人の頬は、当然のように若干赤みを帯びている。
力いっぱい叩いたから、当たり前だ。
「な……何すんだ!」
「何すんだはこっちの台詞だよ! いきなり顔近付けてくるとか何考えてんの!」
「なんだよ。キスしようとした程度だろ。文句言うなって」
顔を真っ赤にしながら、まりあはその人から距離をとる。
痛ぇとか言いながら頬をさする男は、どう見てもまりあの初恋の人だった。
幼い頃に出会って以来、ずっと顔を合わせていなかったその人。
大人びて格好よくなった――が。
どうも、まりあの初恋の『彼』ではないような気がする。
なんていうか、全体的に雰囲気が違う。
第一。
「悟空だったら、いきなり人を押し倒そうとしたりしない! たぶん!!」
「……誰だよ、ゴクウって。まあなんでもいいけど、お前、オレん家に来たんだから言うこと聞けよな」
「勝手に連れてきたのは悟空……じゃなくてあなたでしょ……そりゃ、助かったけど」
連れて来られなかったら、にっちもさっちもいかなかっただろう。
ここはどうやら、『地球』ではないようだし。
寝て起きたら、例の如くどことも知れぬ場所にいて、彼――悟空似のひとに、強制連行された。
自宅らしき場所だが、ざっと見た感じ、生活感はないように思う。
……問題はそんなことではなくて。
「あの、ここどこ?」
「は? 惑星ベジータに決まってるだろ」
どこだよそれ!! 聞いたことないよ!
「地球に返して」
「どこだその星。……まあ諦めろよ。お前みたいな珍しいのがフラフラしてたら、その辺の野郎に喰われちまうぞ」
「喰わ……」
「サイヤ人は女の数が少ないからな。お前、身の保障が欲しけりゃ、オレと一緒にいた方がいいぞ」
にっこり笑う顔はかわいいのに。
なんとも言えない不安な気分になるのは、どうしてだろうか。
「ああそうだ。お前、名前は」
「…………まりあ」
「オレはカカロットだ」
「悟空じゃないの?」
「だから誰だよ、そのゴクウって」
まりあは深々とため息をつく。
体を寄せてくるカカロットの胸を、手で押した。
「お世話になります。でも、変なことしないで。私好きな人いるんだから」
「関係ねえよそんなの」
にんまり笑うカカロット。やっぱりかわいい。なのに。
「ちょーっ!! キスやだーー!」
悪夢なら覚めてくれ!!
(あとがき)
…カ、カカロット難しいな!!口調とか態度とか!
何も考えないで適当に書いたので、物凄い行き当たりばったり感たっぷり。これはこれで新鮮でしたが。