凍るダイヤ 10
勇気が 欲しい。
言葉にする勇気が。
伝えられる強さが 欲しい。
進んだ道は間違いではなかったのだと。
そう思える 心が欲しい。
は指輪を月の光に照らして見ていた。
手の平の上で光り輝くその指輪は、今の自分には酷く不釣合いな気がしてならない。
優美は、ボーっとしているを心配そうに見ていたが、彼女から、今日早退してからの話を聞く限りでは、自分に助言出来る事は何一つない。
彼女自身が、答えを出さなければいけない問題だ。
そっと布団に入り、先に就寝する。
どうか、いい方向に向かいますようにと、祈りながら。
「‥‥もう、寝よう」
は優美が布団に入ってから一時間余りして、指輪をしまった。
そのまま布団に潜り込む。
――とっくに、心は決まっていた。
否、決めたいと思っていた。
だが‥‥‥‥。
茂のために、どうすればいいのか。
しっかりと心を決めるには、茂の返答が必要だった。
翌日昼過ぎ、昨日とほぼ同じ時間頃、は茂の会社に足を踏み入れた。
受付に話をし、中へと入る。
逃げ出したくなる気持ちを抑え、編集部まで来ると、茂を呼び出してもらう。
出てきた茂は、無言でを連れ、休憩室に入った。
休憩前なので、人の姿はない。
「‥‥答えは、出たか」
そうでもあり、そうでなくもある。
は、気持ちをしっかり定めていない。
心は決まっている。だが、それを否定する心もまた持っていた。
どちらが自分にとっての正解かを決めるため、は口を開いた。
「その前に、聞きたいの」
ここまで来て聞きたい事とは何だろうと思ったが、”答えられる事なら”と頷いた。
は素直に礼を言うと、質問を投げる。
”辛くはないのか”と。
茂は、意味が判らない。
「‥‥さんに、言われたの。公に言えない仲で、叔父さん‥辛かったろうって」
「俺は‥、そりゃあ辛い時もあるが‥‥いきなりどうした」
に言われる間でもなく、前々からの心の中にあった”想い”。
茂は自分といて、幸せなのかどうか。
そして、自分は――?
彼といるのは、楽しいし幸せだ。
けれど、いつも付いて回る”立場”。
仲間内はともかく、社会一般に対しては、決して”恋人”と言えない。
自分が何なのか、たまらなく不安になる瞬間が、にはあった。
「私は‥‥叔父さんを、二人きりの時以外で名前で呼べない。デートだって出来ないし、彼女だって紹介される事も絶対にない」
言いながら、今まで隠していた心の傷を象徴するかのように、彼女の瞳からは、一つ二つ涙が零れた。
「叔父さんが浮気して、初めてわかったの。‥‥私には、出来ないんだって。立場を気にせず、付き合う事なんて‥‥無理なんだって‥‥」
無理に笑顔を作る彼女が、痛々しい。
茂には、社会的立場がある。
にはない、大人の立場というものが。
それを崩さないよう、は耐えてきた。
茂の会社関係の人に会ったり、外で会ったりした時は‥‥姪っ子でいるように心がけた。
それは、凄く辛かったけれど。
茂は、唇を噛み締める。
何と言っていいのか、わからない。
どう言えば、伝わるのか――。
「俺は‥‥お前が苦痛だと感じるなら、そんなもの気にしなくてもいいと思う」
「っ‥‥そんな事、出来るはずないじゃない」
吐き捨てるように、は言葉を続ける。
「軽く言わないでよ‥‥、守ってきた体裁を崩したって、叔父さんが苦しくなるだけでしょう?‥‥私に‥‥それが出来ると思って‥‥‥‥」
―――どうしても。
どうでもいいのだと、己に言い聞かせても。
それでも、には‥‥茂の社会的立場を崩す選択は出来ない。
今まで養父として、自分たちを守る者として、必死に仕事してきた。
その働きが、もしかしたら、己の存在、己の言葉で一瞬で壊れてしまうかもしれない。
周りに自分との仲が露見して、認めてもらえなかった場合、苦しむのは自分ではなく、茂の方。
そう考えると、どうしても‥‥周りを気にしないなんて事は――。
茂は、落ち着かせるように優しく語りかけた。
「手紙でも書いた通り、全てを流せとは言わない。‥‥お前を想っていて良いという許可をくれるだけでもいい」
「‥‥」
「でも、出来るなら、お前と‥‥一緒に先に進んで行きたい。今までのようにじゃなく、恋人として‥‥婚約者として」
「‥‥叔父さん‥‥」
真撃な彼の言葉。
今までのようにではなく―‥‥本当にそんな事が出来るのだろうか。
‥‥それに、まだ自分の心が振れている。
茂のために‥‥引いた方がいいのかと考えてしまうと‥‥。
――ふと、気付く。
茂のために、引く。
自分のためにではなく。
本当は、自分はどうしたいんだろう。
‥‥叔父と姪の仲に戻りたいのであれば、茂のために引く、なんて考えないはずだ。
好きな人の不利益になるから、引く。
その行為は、愛情に裏打ちされているからこそ出来るのだと、今更ながら気付いてしまった。
「‥‥素直じゃないな、私‥」
「?」
‥‥茂に近寄り、そっと彼の頬に手を触れる。
流れ込んで来る体温。
何だか、色々考えて悩んでいたのが、バカみたいに思える。
――最初から、答えは判っていた。
浮気の事で、その心を深く埋めて、隠していただけで。
認めるのは、少し悔しかったけれど。
「‥‥叔父さん」
ふわりとしたの笑顔を、茂は久々に見た気がする。
暖かくて、でも少しテレたような笑顔。
茂と一緒にいて、少なくとも自分は幸せで。
嫌いな男‥‥どうでもいいと思う男に、こんなに関わったりしない。
‥‥茂が、本気で自分を選んでくれたなら、言う事は何もないのだし。
「‥茂、私――」
「あら、また来たんですね」
いきなり降りかかった声に、二人は驚いて休憩室の入り口を見る。
そこには、にとって諸悪の根元‥‥に近い女、がいた。
――なんとまあ、間のいい事で。
はパッと茂から離れて、歩いて来るを見る。
‥‥何だか、少々‥‥いや、かなりお怒りのご様子。
ツカツカ歩いて来ると、間に割り込むようにして茂に引っ付く。
といっても、別に腕を組んでいたりする訳ではないのだが‥‥それでも、ムカムカするもので。
そのの様子を見て、茂は慌てた。
「、離れ――」
「茂さん、仕事サボってこんな所にいちゃ駄目ですよ」
「君の方こそ‥‥」
「今は休憩中ですから」
は壁を背に預けるような形で、二人を見ていた。
――帰ってしまおうか。
イライラを通し越して、何だか悲しくなって来る。
もう少しで、ちゃんと言えたのに。
一緒にいたいと、言えたのに。
うつむくを見て、は勝ち誇ったように笑う。
外がざわつき出し、休憩時間になって人が出て来たのがわかる。
休憩室に、数人入って来た。
は茂に呼び出されたりしていたため、一応編集部の人間と面識があり、入って来た社員は、ご丁寧にも挨拶してくれる。
もペコリとお辞儀した。
‥‥こうなると、いよいよ何も話せない。
いくら茂が立場を気にしていないとは言っても――、には出来ない。
茂の立場を、自分から崩すなんて。
例え、己の気持ちを自覚しても、だ。
楽しそうにしているを見て、同僚らしき人がチャチャを入れる。
‥‥この場にいる事が、耐えがたくなって来た。
「茂さん、今夜一緒に――」
「叔父さん」
茂との前に立ち、ニコリと微笑む。
なんだかんだ言って、結局自分は変われないのだと、思い知らされた気がして‥‥。
は、今にも駆け出しそうな足をなんとか止め、姪っ子役で茂に話し掛ける。
「私‥‥私、帰るね。邪魔して、ごめんなさい」
今帰らせたら、二度と戻って来ない。
茂の予感は、きっと間違いではないだろう。
止めようとするが、は茂を放さない。
仕事仲間の目もある。
今ここで、との関係がバレてしまったら――にだって、迷惑がかかる。
だが、彼女が走り出しそうになった瞬間、茂の頭の中から立場も状況も完全に消え去り、を振り払って去ろうとする彼女の手を掴むと、思い切り引っ張り、抱きしめていた。
も仲間も、でさえも、彼の行動に唖然としている。
「ちょっ‥叔父さん、冗談やめて離し‥‥」
「愛してる‥‥」
「――っ、叔父さん、ダメ!」
小さな声で、茂のセリフを咎める。
周りには人が‥‥職場仲間がいるというのに、こんな所で、”叔父と姪”を砕いてしまったら――二人の関係がばれてしまう。
は茂が心配だった。
何とかして、誤魔化さなくてはいけないと‥‥必死に彼の言葉を止めようとする。
「もういい、わかったから‥‥それ以上――!」
「今まで‥‥悪かった‥‥」
「わかった!許すし、もう何も言わないから手を――‥‥っ!?」
「「!!!」」
一瞬、自分が何をされているのか、わからなかった。
ピントが合わない程に接近した彼の顔と、口唇に感じる暖かさに――キスされている事を知る。
茂以外の人間が、全員固まった。
そりゃそうだろう。
は茂を好きなのだし、他の社員に至っては茂とが叔父と姪であり、家族関係にあるのを知っている。
見方によっては、茂の娘だ。
その二人がラヴシーンしているのだから、驚くというもの。
口唇を離し、今にもへたり込んでしまいそうなの腰を支え、微笑んだ。
「どうした?」
「どうしたって‥‥何考えて‥‥」
「‥‥許されるのなら‥やり直したい、お前と‥‥!」
「っあ‥‥叔父さ‥‥」
首筋に顔を埋め、呟く。
”名前で呼べ”、と。
何度も何度も茂に口唇を奪われ、首に口付けられ、は頬を紅に染めて俯き、息を整えようとしていた。
まるで、この場で押し倒しそうな勢いの茂。
周りの社員も、どうしていいものやら、食い入るように二人を見ている。
負けたと、は素直に思った。
今まで必死になって、彼の立場を守って来たのに‥‥あっさり崩された。
それもこれも、全て自分のためなのだから‥‥。
「‥‥茂、ちゃんと、謝って」
「‥すまなかった、許してくれ。もう――」
「もう、二度としない?」
「勿論」
くすくす笑い、は覚悟を決めて茂に抱きついた。
「‥茂、私‥‥寂しかったよ‥‥ずっと‥‥」
「‥‥‥‥俺もだ」
ぽろぽろ涙をこぼしながらも、幸せそうなの表情を見て、は”敗北”を見てしまった。
可愛いと大人っぽい‥‥否、美人は、異義語であって異義語でないらしい。
茂に抱かれて泣いている彼女は、自分より妖艶で色っぽい。
彼に色々教え込まれ、作り上げられたのだろう。
‥‥とてもかなわないと思った。
「‥私は、謝らないわよ」
はそう言い放つと、に見惚れているらしい男性社員を無理矢理引っ張り、休憩室を後にした。
――ウサ晴らしに、二人の関係を言いふらしてやろうと思いながら。
やっとで泣きやんだをソファに座らせ、肩を抱いていた茂は、彼女に渡した物が気になり始めた。
‥‥あの、指輪の事だ。
「、指輪は‥‥?」
「うん、ちゃんと‥持って来た」
ポケットの中から、指輪を取り出す。
は茂に、それを渡した。
「もう、つけないと思ってたのに。‥茂、はめて、くれる?」
「‥‥ああ」
くすくす笑い、茂はの左手の薬指に、ゆっくりと指輪をはめた。
嬉しそうに、泣きそうになりながらも微笑み、抱きつく。
「‥‥もう、離れちゃ‥ヤダ‥」
「お前こそ‥‥」
指輪をはめている指にキスをし、彼女の桜色の口唇を奪う。
あきることなく、口付けあった。
「お帰りーーーーーっ!!」
「きゃうっ!ビックリした‥‥」
顔を見るなり、いきなり弘樹が抱きついてきたものだから、少しよろけて、倒れそうになってしまった。
嬉しさの余り、すりすりしていると、後から入って来た茂が無理矢理引っぺがす。
驚く二人に、静かに怒る。
「弘樹、俺の女に手を出すなよ」
「‥‥お、叔父さんが壊れた!!!」
「誰が壊れたかっ!」
べしっと弘樹の頭をひっぱたき、スタスタとリビングへ歩いて行ってしまう。
‥照れ隠しだ。
「えと、改めてただいま、弘樹」
「お帰り、」
‥‥それにしても、と、茂の去ったリビング方向を見ながら、弘樹が唸る。
「‥‥何があったんだ?いきなりを”俺の女”とかって‥‥」
今までは、おちゃらけたりする時しか言わなかったのに‥あんなにマジメに‥‥と、首を傾げる。
はくすくす笑った。
嬉しいような、恥ずかしいような気持ちになってしまって。
「しいて言うなら、我慢をやめたって所かな。叔父さんも、私もね」
「も‥‥?よくわかんないけど、まあいいや。が帰って来てくれた事だし」
「あはははっ」
二人が笑いあっていると、リビングからひょこっと茂が顔を出した。
と弘樹が楽しそうなので、少々気になっているらしい。
‥我慢をやめたら、独占欲が強くなった気がする。
「弘樹、メシ」
「折角がいるんだから、が作‥‥」
「イヤ」
「‥‥」
結局、夕食は弘樹が作った。
とはいえ、も手伝いはしたけれど。
まあ、レンジディナーよりはよしとしよう。
の好きな物を作りたかった弘樹だが、急な事だったため用意が出来ず、メニューはその日朝から決めていたフライ物になってしまった。
「ごめん、クリーム系作ってあげたかったんだけど、材料足りなくて」
「ううん、全然いいよ、美味しそうだし」
食事中、弘樹はなんだか嬉しくてたまらなかった。
また三人で、こんな風に食事出来るとは思っていなかったから。
食事も終わり、各々寝自宅を済ませてのんびりしている頃、茂が弘樹にビールをねだった。
「‥‥え!?なんだって??」
「だから、ビールだって」
「弘樹、なに驚いてるの?」
「いや、ここの所全然飲んでなかったからさ‥‥」
あったかなぁと呟きながら、冷蔵庫を開ける。
は茂に聞いた。
茂程の酒好きが、なんで飲まなかったのか知りたくて。
「‥‥飲みたくなかったんだよ。仕事量も凄くて、疲れてそれどころじゃなかったしな」
「‥私の、せい?」
「別に何も問題なかったし、気にする事じゃないさ」
「‥‥うん」
「はい、ビール」
茂は、久々の命の水に喜んで飛びつく。
そんな叔父を放置して、ステイ先の話を聞きたい弘樹は、と談笑し始めた。
「じゃあ、僕そろそろ寝るね」
「じゃ、私も」
「一人でいても仕方ないから、俺も引っ込むか」
オヤスミなさいと挨拶をし、各部屋へと散る。
は自分の部屋の前まで行き、入ろうと手をかけて――そこで、止まってしまった。
なんだか、凄く開けるのが怖い。
自分の部屋なのに‥‥、もう全部終わったのに‥‥怖い。
開けたら、中にあの人がいそうで‥‥。
「、どうした?」
「ひゃっ‥‥あ、叔父さ‥‥」
「こら」
ぴしっとおでこを叩かれ、慌てて言い直す。
「茂」
「それでよし。で、入らないのか?」
「‥‥入るよ」
入ろうと手をかけるが‥‥やはりダメで。
体が震えてしまう。
大丈夫なのに、もう平気なのに――。
植え付けられたショックが、イデアにしっかりと根付いてしまっているらしい。
茂は、痛々しいの姿を見て、眉を潜めた。
‥‥扉の前で立ち尽くし、震えている彼女を、背中から抱きしめる。
びくん、と、体の震えが伝わった。
「‥‥怖いんだな」
「そんな、こと‥‥ない」
「無理しなくていい」
きゅっと抱きしめ、彼女の肩口に顔を埋める。
‥‥はうつむいた。
「怖い‥‥の。もう平気だって、わかってるのに‥‥」
茂はの体の震えを止めるかのように、強く抱きしめる。
大丈夫だと言うように‥‥。
扉の向こうに、自分はいないのだと教えるように。
「俺は、ここにいる。そこは、お前の部屋だ」
「‥‥うん」
「二人で開けよう、な」
「――ん」
こくりと頷き、二人でドアの取っ手に手をかける。
ゆっくり、ゆっくり、扉が開く。
は一度目をつむり、そして開けて、部屋の中を見た。
「誰かいるか?」
「‥‥誰も、いない」
綺麗に整えられたベッド、片付けられた部屋。
誰の部屋でもない、の部屋がそこにあった。
から離れて部屋の中へ入り、ベッドのスタンドを点ける。
「ほら、入れって」
「うん‥‥」
ゆっくりと、は自分の部屋の中へ入る。
「どうだ、お前の部屋だろう?」
「うん、私の‥部屋」
微笑み、自分の机に向かうと、左手の薬指にはまっていた指輪をケースに入れて置く。
茂の嬉しそうな微笑みに、思わず顔を赤らめてしまう。
「――茂、ベッドのシーツ‥‥代えた?」
「当たり前だ。弘樹がしっかり代えたよ。‥‥もう、寝るか?」
「‥‥あの」
彼の寝巻きのすそを掴んで、出て行こうとする茂を引き止める。
少し驚きつつ、を見つめた。
まさか、引き止められるとは思っていなかったので、少々戸惑う。
「どうした、まだ怖いのか?」
「‥怖い、から‥一緒に、いて‥‥」
――嘘。
もう、怖がってなどいない癖にと自分を罵りつつも、手は離さない。
‥‥茂は、悩んでいるようだ。
は何かを期待している訳ではない。
ただ、ベッドに一人で入りたくなくて‥‥悪夢を見たくなくて。
茂と一緒にいるのは自分なのだと、強く感じたくて、そんな事を言った。
拒否されてしまったら、悲しいけれど‥‥。
「‥しかし、今‥その‥‥一緒に寝ると、だな」
「?」
「‥‥寝かせたくなくなるというか、寝られないというか‥‥わかるだろ?」
しどろもどろに言う茂に、はくすくす笑ってしまう。
なんだか、凄く可愛くて。
それでも、手を離さない。
それどころか、抱きついてしまっている。
「‥‥」
「お願い、一緒にいてよ‥‥。それとも、私の事、キライ?」
「――負けたよ、まったく‥‥」
苦笑いしながら、でも、どこか嬉しそうにを抱きかかえると、ベッドに寝かせる。
自分はその横に滑り込んで。
恥ずかしそうに丸くなっている彼女を強く抱きしめ、腕の中に収めた。
‥体温が、気持ちいい。
「‥‥、キスしたい」
「‥‥ん」
頷いたのを確認すると、茂は覆い被さるようにして、口唇を奪った。
「今夜は‥寝かせないからな‥‥」
「‥バカ」
くすくす笑いあいながら、どちらともなく口付けあった。
翌日、を起こしに来た弘樹に叫ばれ、ひやかされ、怒られたのは言う間でもない。
おわった〜〜〜!!(力の抜けた叫び)
皆さん長々とお付き合い下さり、ありがとうございました。
叔父さんに浮気させようのコンセプトから立てたシナリオで、
こんなに長くなってしまうとは思いもよりませんで‥‥;;
でも、書きたいこと充分書いたので、満足です(^^)
ラストが糖度たっぷりなのは、元々じゃなくて、書いていたらそうなったと(笑)
そのまま裏がかけそうな勢いですが。
えー、ネタは浮気ネタでしたが、こんな長くて暗い話でも、
少しでも印象に残ったシーンがあれば、嬉しく思います。
まだ叔父ネタは‥‥オリジナルになっちゃいますが、ボコボコあるので、
続けて行きたいと思います。‥‥一つの話でこんなに長くなる事はないでしょうが;;
ではでは、本当にありがとうございました!
今後とも宜しくお願いします(笑)
2002・3・16
ブラウザback希望
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