修羅場



「違うんだ! これには訳が……」
 カイトの懇願の形相にもはその怒りを留める事が出来ない様子で叫ぶ。
「訳なんて聴きたくないわ! 裏切り者!!」
 泣き声すら混じりそうな勢いの彼女の言葉に、横からブラックローズが割って入った。
 カイトの言い分がマズかったのか、腹立たしげに目を吊り上げている。
「違うってどういう事よカイト! 私との事は遊びだったっていうの!?」
「そ、それは……」
 言いよどむカイトの後からオルカが歩み寄り、の正面に立つと彼女の肩をがっしりと掴む。
、カイトなんかよりオレの方がよっぽどお前を大切に出来る」
「オルカ……」
 の目が潤んだ。

『四人の間に嵐が吹き荒れる!はオルカと結ばれてしまうのか!? 次回、子供の名前はアウラ』


「……一体なにをしているんだ?」
 今しがたやって来たバルムンクが、四人を見て呆れ顔で問う。
 代表して次回ナレーション兼出演者のに問う。
「……いや、昼メロドットハッカーズ。ブラックローズの提案で」

 要するに暇なのか。




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