君が、ずっと側にいるって信じてた。
 この時間だけは永遠なんだって、本当に信じてた。



笑顔



 いつも、と私と君でいたのに。
 それなのに、気付けなかった。
 気付こうとしなかったのかもしれない。
 出逢った頃の君は表情を変えてくれなくて、マクドール家に来た時の私みたいで。
 でもや私と一緒にいるうちに、笑ってくれた。
 初めて君が笑ってくれた時の事、覚えてる。
 自分が笑った事に、ちょっとだけびっくりしてて…困ったような顔までして。
 それからは吹っ切れたみたいに笑ってくれたし、一緒に遊んだりしたけれど。


 最後の時、君は笑ってくれてた。
 私はどうしようもなく無力で、泣き叫んじゃったけど…君は笑ってくれてた。
 いつもみたいに。

『しょうがないな、は』

 そう言いたそうに。


 これから、最後の戦いに行きます。
 解放軍は赤月帝国を倒して、新しく生まれ変わるよ。
 たくさん、たくさん、辛い事があったけど、それでも前に進んだの ”結果” がもうすぐ出る。
 そしたら……ねえ、ワガママだけど一つだけお願いがあるんだ。
 届かないかもしれないけど、でも、お願い。


 夢に出てきて、笑って?
『よくやったよ』って。

 お願いだよ、テッド――。





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珍しく独白形式。ヒロインさん独白です。…超即興なんで、無茶苦茶ですな(滝汗)
テッドです。彼好きです。次はラヴを書きたいなぁ…。
2003・12・18
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