けんか。



 ずどーん。

 どかーん。

 激しい破壊音と地響き。
 空気を振動させる痛そうな音に、悟空は思わずキョロキョロと表を見回した。
 悪意のある気ではないが、大きい。
「お父さん、どうしたんですか?」
 本を手に持って悟飯が側に来る。
 悟空は頭を掻きながら、疑問を口に並べた。
「いや、なんか……これ、悟天とか? すげぇ地響き……」
「ああ、兄妹ゲンカですよ。珍しくないです。……この分だと、2人とも今日は超化してますね」
 スーパーサイヤ人なら、地響き程度で済んでいるうちはまだいい、と
 悟飯が苦笑いをこぼす。
 悟空は頬を掻いた。
「……オラの子だなぁ……」


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